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福利厚生

無料で導入できる福利厚生とは?0円で成り立つ仕組みと確認点

2026.10.13 公開 | 監修:添田拓海(B2B推進部グループ長 / 福利厚生アドバイザー)

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「福利厚生 無料」で探すと、初期費用は無料でも、従業員数に応じた月額の利用料がかかるサービスが数多く見つかります。「無料」という言葉が指している範囲は、サービスによってまちまちです。

企業の支払いがまったく発生しない形もあれば、給与の一部を置き換えて「実質0円」とする形もあります。どれを選ぶべきかは、費用を最終的に誰が負担しているのかを見れば判断がつきます。

そこで無料で導入できる福利厚生を費用の出どころで4つに分け、企業負担0円のサービスがどうやって成り立っているのか、導入前に何を確認しておくべきかを順にご説明します。

「無料」の中身は、費用の出どころで4つに分かれる

無料で導入できるとされる福利厚生を、費用を最終的に負担する人で分けると次の4つに整理できます。

型

費用を負担する人

企業の支払い

気をつけたい点

初期費用無料型

企業

月額の利用料がかかる

「無料」は導入時だけを指している

利用者負担型(優待・割引)

利用した従業員

なし

使うかどうかは従業員の判断に委ねられる

給与置き換え型

従業員の給与

追加の負担なし

給与の一部を切り替えるため、労働条件の変更に当たらないかの確認が要る

社内制度型

企業(人件費として)

外部への支払いなし

規程の整備と運用の手間がかかる

4つのうち、「無料」という言葉からいちばん誤解を生みやすいのは初期費用無料型でしょう。月額制の福利厚生代行サービスでよく見られる料金体系で、導入時の費用はかからなくても、従業員数に応じた月額が毎月発生します。年間で見たコストの総額を先に計算しておかないと、翌年度の予算で見直しを迫られかねません。

給与置き換え型は、給与として支払っていた金額の一部を、食事や住まいなどの福利厚生に切り替える形です。会社の支出総額は変わらないため「実質0円」と表現されますが、原資になっているのは従業員の給与のほうです。切り替えにあたっては従業員の同意の取り方や、社会保険料・税金への影響を確かめる必要があり、社会保険労務士や税理士への相談は欠かせません。

社内制度型は、誕生日休暇のような特別休暇や時差出勤、在宅勤務のように、外部への支払いなしで始められる制度です。外部への費用はかからなくても、休んだ分や調整に使った時間は人件費として企業が負担しています。就業規則や規程の整備に加え、休暇を取りやすくするための業務の調整まで必要になってきます。

企業負担0円のサービスが成り立つ仕組み

利用者負担型のサービスでは、企業が担うのは申込みと社内への案内までで、費用を支払うのはサービスを利用した従業員本人になります。企業から利用料を受け取らない代わりに、割引の原資はサービスを提供する側が負担しているという形です。

企業にとっての利点は、利用がなかった月には費用が一切発生せず、使われなかった場合の損失も出ない点にあります。支出がないので予算の確保から始める必要がなく、導入を決めるまでの手続きも短く済むでしょう。

一方、従業員の皆さまから見れば、使えば自分の支払いが発生する制度という位置づけです。割引の対象が自分の使いたいものでなければ、導入しても利用は伸びません。使う人が特定の層に偏れば、使わない人の間に不公平感が生まれることもあるでしょう。利用者負担型を選ぶときは、中身が自社の従業員の構成に合っているかが最も大きな判断材料になります。

見極めるときは、従業員の年齢層や男女比、正社員とパート・アルバイトの比率、勤務地の分布を先に数えておくと判断が早まります。たとえば若い従業員が多い職場と、子育て世代が中心の職場とでは、同じ割引でも使いたいと感じる対象が変わってくるはずです。

従業員の構成ごとに合う制度の考え方は、中小企業の福利厚生|自社の従業員構成から選ぶでタイプ別に取り上げました。

導入前に確認しておきたい5つの点

確認を始める前に、福利厚生サービスを導入する目的をひとつに絞っておくと、比べるべき点がぶれません。採用で打ち出したいのか、従業員満足度を上げたいのか、定着を促したいのか。どれを選ぶかによって、重視する確認点も変わってきます。

無料の福利厚生は費用面の審査が軽くて済むぶん、導入を決めるまでの間に中身の確認が後回しになりがちです。導入前に確かめておきたいのは、少なくとも次の5点です。

確認点

確かめる理由

従業員の自己負担

割引率が同じでも、元の価格によって実際の負担額は大きく変わる

対象者の範囲

正社員に限るのか、パート・アルバイトや家族まで使えるのかで、使える人の数が変わる

企業側の事務

申込み・周知・個人情報の管理・請求の処理を、どこまで企業が担うのか

契約の条件

最低利用人数や契約期間、解約の手続きといった縛りがあるか

利用できる場所

店舗や拠点が複数ある場合に、どの地域の従業員でも使えるか

5点のうち企業側の事務は、医療や健康に関わるサービスでは特に丁寧に確かめておきたい項目です。人事・総務の担当者が利用状況を管理する形では手間が増えますし、誰がいつどのメニューを使ったかは健康情報に近いものですから、企業が把握しない仕組みのほうが従業員の皆さまは気兼ねなく利用できるでしょう。

もうひとつの対象者の範囲は、実際に使える人の数を左右するだけでなく、税務の扱いにまで関わってくる項目です。企業が費用を負担しない形の福利厚生を税務上どう考えるかは、福利厚生は課税される?非課税の条件と0円導入の考え方で詳しく追いました。

SBC Wellnessの場合

私たちがご提供している「SBC Wellness」も、企業様の費用負担が発生しない利用者負担型のサービスです。5つの確認点に沿って条件をまとめると、次のとおりになります。

確認点

SBC Wellnessの場合

従業員の自己負担

美容医療・審美歯科・生殖医療などのメニューを10%OFFの優待価格で利用でき、施術費用はご本人の負担です。優待の利用回数に制限はありません

対象者の範囲

正社員のほか、契約社員やアルバイトなど、さまざまな雇用形態の方が対象です。ご家族の方も同じ優待を利用できます

企業側の事務

申込みと社内への周知のみです。予約や相談は従業員の皆さまと専任のコンシェルジュが直接行うので、個人情報の管理や請求の処理は発生しません

契約の条件

導入費用・月額費用は0円で、年間の最低利用人数といった条件もありません

利用できる場所

全国160院以上のネットワークがあり、41都道府県に展開しています

私たちはこのサービスを自社のマーケティング施策として位置づけており、割引の原資も自社で負担しています。だからこそ、企業様から利用料をいただかずに運営を続けられるわけです。対象者の範囲については、ご希望に応じて絞ることもできます。

導入の手続きは、お申込みのフォームに企業情報を入力していただくだけで、導入のご案内までは最大2週間程度となります。あとは発行した紹介コードを社内に周知していただければ、従業員の皆さまが予約時にコードを伝えるだけで優待価格が適用されます。

まとめ

無料で導入できる福利厚生を選ぶときは、「無料」という言葉ではなく、費用を最終的に誰が負担しているのかを確かめてください。同じ「無料」でも、月額がかかるもの、従業員の給与が原資になるもの、利用した人だけが支払うものでは、性質がまったく異なります。

企業負担0円の利用者負担型は、利用がない月にも費用が出ない一方、中身が従業員に合っていなければ使われません。自己負担・対象者・事務・契約の条件・利用できる場所の5点を確かめれば、候補はかなり絞り込めるはずです。

SBC Wellnessの仕組みと導入の流れは、資料でご確認いただけます。資料をダウンロードする

出典

補足

  • 4つの型の分類は、本記事独自の整理です

  • 給与置き換え型を検討する場合は、労働条件の変更や社会保険・税務の扱いについて、社会保険労務士や税理士にご確認ください

  • SBC Wellnessの提供内容・条件は2026年9月時点のものです

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監修者

添田拓海

B2B推進部グループ長 / 福利厚生アドバイザー / SBCメディカルグループ株式会社

2021年筑波大学卒業。医療現場での実務経験を活かし、業務プロセス改革(BPR)を主導して組織の生産性向上に貢献。グループでは最年少でマネージャーに昇格する。現在は、ウェルビーイング領域を担う「SBCWellness」のサービス担当部署において、300社を超える導入企業の現場の声に基づいたサービス改善に注力。若手リーダーとしての組織改革にも取り組みながら、企業のウェルビーイング実現を支援している。